皆さんは、無機塗料とは何かご存じですか。
無機塗料は、優れた耐久性を持つ塗料として今注目されています。
しかし、中には無機塗料と無機ハイブリッド塗料の違いを誤って理解している方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、無機塗料と無機ハイブリッド塗料の違いや、無機塗料のメリットとデメリットをご紹介します。

□無機塗料と無機ハイブリッド塗料の違いとは？

無機塗料と無機ハイブリッド塗料は名前は似ていますが、それぞれ異なる特徴を持っています。
ここでは、両者の違いについて解説します。

そもそも、無機塗料とは何かというと、その名の通り無機物を原料とした塗料のことです。
無機質の例として、煉瓦や石、ガラスといった炭素を含まない物が挙げられます。
無機物は紫外線を浴びても劣化せず、耐久性がとても高いため半永久的に耐久できると言われています。
しかし、無機物のみで塗料を作ってしまうと硬すぎるため、無機質と有機物を混ぜて無機塗料は作られます。

このような無機塗料は、無機ハイブリッド塗料と何が違うのかというと、塗料に含まれる有機物の量に違いがあります。
無機塗料にもある程度の有機物が含まれていますが、無機ハイブリッド塗料には無機塗料よりも多くの有機物が入っています。
そのため、無機ハイブリッドの方が無機塗料よりも柔らかいという特徴があります。

□無機塗料のメリットとデメリットとは？

無機塗料には優れた耐久性があるとお伝えしましたが、その他にどのようなメリットがあるのでしょうか。
続いては、無機塗料のメリットに加えデメリットもご紹介します。

＊無機塗料のメリット

無機塗料には、カビや苔が発生しにくいというメリットがあります。
それは、カビや苔が栄養とする有機物が無機塗料にはあまり入っていないことが理由です。

また、汚れにくいというメリットも存在します。
無機物質は静電気が起こりにくいため、汚れが付きにくい特徴があります。
たとえ仮に汚れが付いてしまったとしても、水ですぐ簡単に落とせるため綺麗な状態を保ちやすいです。

＊無機塗料のデメリット

反対にデメリットとしてあるのは、ひび割れが発生しやすいことです。
耐久性のある無機塗料ですが、無機物が主な原料であるため、塗装をした後はとても硬くなってしまいます。
そのため、外壁にひび割れが発生してしまいやすいのです。

□まとめ

今回は、無機塗料と無機ハイブリッド塗料の違いや、無機塗料のメリットとデメリットをご紹介しました。
無機塗料と無機ハイブリッド塗料には、含まれている有機物の量に違いがあります。
また、無機塗料は硬さによるデメリットはありますが、汚れにくいメリットも存在するため、住宅に適した塗料だと言えるでしょう。